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・懸垂長城
嘉峪関の北4kmに一石関峡があり、古代西域への往来に必ず通る道である。峡内に長城があり、石片、黄土で作られており、古代に”石片、砂で造られた壁”と称された。長城は延々と黒山迄伸び、懸垂長城と呼ばれていて嘉峪関の西長城の一部となっている。明嘉靖八年(1539年)に建築を開始、嘉靖十九年(1540年)に完成した。
・魏晋墓地下画廊
嘉峪関市の東北15kmに3〜5世紀の魏晋時代の墓葬群が約1,400カ所ある。1972年の発掘以来、内外の観光客を引きつけており、中でも墓壁の画像板は莫高窟の絵画芸術、又、純粋な中国風格の写実芸術を示しており、政治、経済、軍事、民族、科学技術、社会風情等の領域は非常に高い歴史研究価値がある。
・国際滑翔基地
嘉峪関市の東北13km、民航飛行場内にあり、現在、オーストラリア、南アフリカと並ぶ三大滑翔基地の一つである。ここは以下の滑翔条件に恵まれている。緯度が高い、総雲量が少ない、日照時間が長い;地面の熱感が強く、温度差が大きい、平均毎秒5mに達する強い上昇気流を生みだし易い:降雨量が少ない、湿度が少ない、気候が乾燥している、積雲量が適量で、暴風雨が少ない、熱力上昇気流が強盛で形成が速く、消失は遅い、見通しがよく、各種の滑翔活動の展開に適しておりサービス施設も完備しており、長い間、この基地は世界各地の滑翔愛好者の好評を受けている。
・黒山摩崖石刻
嘉峪関の北、黒山峡谷の懸壁上に戦国時代の浅石刻岩画153枚が点在している。堅硬な石器、金属工具で彫刻されており、舞踏、狩猟、騎駝乗り、兵士が並んで弓を射る場面、馬、牛、路駝、鳥、獣、虫、魚等の動物で内容豊富、姿形も生き生きとし、技法も簡潔で重要な歴史、芸術価値を備えている。
・七一氷川
嘉峪関西南120km、祁連山中にある”七一氷川”は、海抜4,300m,1958年7月1日、ソ連の専門家、中国科学院蘭州氷川凍土研究所の科学技術工作者により発見された。総面積5K?、平均厚度70m、最厚所は120m。中国の典型的極大陸性氷河、アジアで都市に最も近い氷河である。山中には雪鶏、雪蓮等の貴重な動植物がいる。

 

?酒泉
・酒泉市
人口27万人、面積3,886K?。昔は粛州と呼ばれ、「北は砂漠に通じ、南は祁連山を望み、東は華岳を迎え、西は伊吾に達す」といわれ古くからシルクロードの要衝であった。酒泉の名前は、北方の旬奴と戦い勝利を収めた霞去病(前140〜前117)とその将兵達を労うため漢の武帝から酒が送られたが、全軍で飲むには足りないため、その酒を泉に注いだ所、その泉がたちどころに酒に変わり、幾ら飲んでも尽きる事がなかったとの伝説から付けられた。

 

 

 

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